エキゾチックスキン界では、一般に斑模様が細かいほど人気があります。
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どんな動物でも小さい時は模様も小さいです。
成長と共に体が大きくなると、模様も大きくなります。
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革界で頂点に立つ「ポロサス」は、体が大きくなっても模様が細かいので、高値にもかかわらず、マニアの間では超人気があります。
※ ポロサスはクロコダイル科鰐で、イリエワニのこと。.
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ところが今、シャーク(サメ革)で商談を進めさせてもらっているお客様は、模様が大きい方がお好みです。
ん~ん、人によって好みが分かれても当然なのですが・・・
革界の常識を考えると、思いは複雑です。
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一方、エキゾチックスキンの世界で、もう一つのお値打ちは「つなぎ目が少ないこと」です。
つなぎ目が多いと言うことは、細かい革の寄せ集めで作った商品になります。
それを見た目良くする対策として、つなぎ目にポケットを付けたり、飾りベルトを付けたりします。
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それでなく、つながなくても1枚革で作る事がお値打ちでもあります。
つながない大きい革を用いると、模様が大きい訳でして、
細かい模様を活かすには、革が小さいからつなぎ目が出来ます。
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鰐以外の革の価値は、お客様次第になるでしょうか?
業界人として、ここが悩ましいところです。
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※ エキゾチックスキンとは、主に爬虫類を初めとする、希少価値のある革のこと。
要するに、牛革、豚革、馬革などのポピュラーでない革です。
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写真はシャークスキン(サメ革)で、模様が大きい革と小さい革。
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