この汚れて見るも無残なカバンは、58年前まで生存していた父のカバンです。
事情があって、つい先日まで親戚の蔵に埋もれていました。
つまり、このバッグは58年ぶりに明かりを見たわけです。
父は、このカバンを何年間使ったのでしょうか・・・
かなり使い込んだようです。
後側を見てはじめて色がブラウンだったと分かりました。
これを手にして思ったことは、
革製品は、何年経っても基本的にデザインが変わらない。
財布にしても大きな変化が無い。
遊び心重視のカジュアル製品は流行があります。
けど、重厚感のある元祖カバン!や、元祖お財布!に大きな流行がありません。
本来、革製品は消耗品ですが、お手入れ次第で一生物となります。
要するに、要所要所でメンテナンスをすれば家や車と同じです、末永くお使いいただけます。
せっかくなら良い物を使い続ける。
良い物でしか、経年使用の味を楽しめません。