「工場をもってるの?」
よく聞かれる質問です。
「工場」の意味を辞書で調べると、
一定の機械・器具を設備し、継続的に物品の製造や加工などを行う所。
また、その建物。こうば。
とあります。工場にも規模は様々でしょう。
工場で生産するということは、同じ物を大量に作ることが一般的です。
例えば製品がスーツだとします。
工場で作るのは一般に「吊るし」と言われる既製服で、同じスーツを大量に作ります。
合理性の点からパーツごとに、或いは同じ工程ごとに流れ作業で製造します。
一方、オーダーメード品や、数を作らない、こだわりのスーツは仕立て職人が
1着ずつ1人で作ります。
勿論こちらの方が、ずっと高価格になります。
完成品は工場で作った物と一見同じに見えます。
価格の差はどこなのか?
職人さんの作った製品は、まず製品に対する思いが違います。
自分が作った作品になるからです。
これまで培ってきた技術を駆使して、可能な限りを尽くして作り上げます。
職人さんのプライドが、そうさせます。魂がこもっているのです。
これが完全な手作り品です。
一見同じに見えた製品ですが、何回も使うと明らかに違いが出てきます。
工賃の違いから、工場製造品は安価な材料で製造します。
職人さんの手作り品は、高級な材料でつくります。
ですから使い心地に益々差が出ます。
以上の事から、我が社では工場で作った商品を扱っていません。
工場で作らないからハオなのです。