家族で果樹園を営む奥様に言われた。
「もっともっと売りたくても、畑にある果実を売ってしまったら、あと売る物が無いんだわ。」
「ハオさんなら売る物が無くなったら、また作れば良いでしょが。」と。
だったら、もっと広い畑を手に入れて、たくさん育てて収穫すれば良いのと違いますの?
ま、それは一言で言えるほど簡単でないことも理解できますけど。
こっちだって無くなったからと簡単に作れません。
希少物の革が相手なのです。
お金を出せば右から左へと買える革じゃないのです。
ワシントン条約(http://www.trafficj.org/aboutcites/report.html)に絡む革を入手できなければなりません。
近年は年々厳しくなって、業界ではどこも希望する革の買い付けに困難を極めています。
更に、高度な技術を持つ職人さんの廃業、退職、高齢化が加わります。
牛や豚の革は、食肉を取った後の副産物として、豊富な量が流通されます。
それを大半は工場で商品に大量生産されます。
『革』の世界が違います。
一緒に考えないで頂きたいです。
果樹園のことは私にはよく解りません。
天候に左右され、害虫からも守り、手塩にかけなければ立派な実とならないでしょう。
その世界、その世界の大変さが有り、喜びが有るでしょう。
どうか、大変なのは自分だけと思わないでもらいたいです。
これからも、石川県金沢市で、ハオは進化を遂げて行きたい。活きたい。生きたい。