油脂がついたら・・・

革の大敵は油脂とカビ。
今日は油脂から革製品を守るお話です。

油脂と言いますと、油そのものや脂肪分その物を連想しますよね。
ですが身の回りに油分を含んだ物が非常に多いです。

化粧品、ハンドクリーム、革を磨くクリーム、ラーメンのスープ、餃子のたれ、ラー油、ポテトチップス、ドーナツ、ケーキ、サラダドレッシング。
上げたら切りがないです。

革は吸収が良いため、油が付くと瞬時に染み込んでいきます。
ですから油分にくっ付けないような注意が必要です。
付けた覚えが無いのに、気が付いたら油染みができていた。とのお困りのご相談を持ち込まれる事が、あとを絶ちません。

予防はご自分でするしかありません。
飲食する場には必ずバッグに被せるスカーフや風呂敷を持参しましょう。
席に着いたら直ぐにバッグに被せます。
隣席から油脂分が飛んで来ることだっておこります。
元々テーブルや椅子に油が付いていることも、なきにしもあらず。

先日、リッツカールトンホテルで食事した時のこと。
テーブルに着くや否や、スタッフさんがバッグに専用のクロスを掛けてくれました。
さすが一流の接客を謳っているホテルだけあると思いました。

写真はラーメン屋さんで、知らぬ間にシミが付き、ショックで泣きを見た女性のクロコダイルバッグです。
これから染み抜きを施します。
結果はやって見なければ、どこまで回復するか解りません。
プラスで染み抜き以外の工程も施さないと復元できないのが普通です。

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