型代

全く存在しない物を作る時は、最初に図面を引いて“型紙”から作らねばなりません。
その型紙を基に金属の型(枠)を作ったり、厚紙の本型紙を作ります。

完成品の出来栄えは、この1番基礎の型作りで大きく左右されます。
なので、神経を研ぎ澄まし慎重さを要します。
職人さんの腕の見せどころでもあります。
当然、どの業界でも型代はお安くありません。
ため息の出る料金です。

しかし一旦型が出来ましたら、同じ物を作る場合この工程が省かれます。
10個作っても、100個作っても、1万個作っても、最初の型紙で間に合います。

但し、1個だけしか作らないとしたら、ため息の出るような型紙代金がその1個にかかります。

ハオにオーダー商品をご注文にいらっしゃるお客様は、大きなバッグからキーホルダー、小銭入まで色々です。
小さな物でも必ず型紙を作らねばなりません。
1商品に対して、数枚~数十枚の型紙が必要です。
それプラス材料費+工賃が要ります。

ところが小さな物をオーダーされるお客様は、使う革の面積に対して価格が納得いかないとお怒りになります。
革の面積イコールお値段では無い事をお話ししてもご理解頂けません。

印刷物も最初、版代(型代)を請求されます。
だから1枚だけの印刷物だと、その1枚が超高額になります。
大量の枚数になればなるほど、1枚当たりの金額が安価になります。

我が店ハオの商品に付ける、Hをデザインしたエンブレムやシリアルナンバーのプレートはバッグ専用の金具屋さんに作ってもらっています。
1個数百円の物ですが、最初に型代を数万円払っています。
ハオにはこの金具が6種類有りますので、型代だけでも数十万円かかりました。

洋服、宝石貴金属、家具の業界もしかり。オーダーとはそういう物です。

どうしても、お気に入りのこのデザインの物が欲しいとご注文されるお客様、オーダーとは型紙からお造りする事です。
それには、その料金がかかります。
どうかご理解下さいませ。m(__)m
ハオブローチ全員 ブログ

コメントはまだありません »

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

Leave a comment