今やポロサスは幻の革となりつつ

また、こんなお電話が。
「ハオさんのクロコダイル財布はポロサスですか?」
店頭でも時々受ける質問です。

革界の最高峰はクロコダイルです。
これは、昔も今も不動です。

そのクロコダイルの中にも5種類のワニが存在します。
5種類の頂点に立つのはポロサスです。
ですから革の世界では、もっとも“高級な革”です。

一般和名:イリエワニ
商業名 :スモールクロコ

最近では「ポロサス」と表記されることが多いです。

ワニ革(肚ワニ=お腹の革)に限っては、斑模様が細かいほど高級とされます。
キリン、トラ、シマウマ、など動物の模様は子供の時は小さいが、成長して体が大きくなると模様も大きくなります。
ワニも同じです。
体が大きくなると斑模様が大きくなります。

ところがポロサスだけは斑模様が小さいままなのです。
だから超!超!高級となります。

お話を戻しますと、子供の時はどのクロコダイルも体が小さいので斑模様も細かい。
ポロサスと差が出るのは大きく成長した時です。

なので、バッグを造るなら高額を出してポロサスで造れば、もう~~~最高級品のバッグが仕上がります。
それも大きなバッグほど顕著なわけです。

一方、財布はサイズが小さいです。
ですから子供のクロコダイルワニで造れば、どのクロコダイルで造っても差がありません。
わざわざ高額なポロサスで造っても意味が無いわけです。

お客様が超高額を出してまでポロサスを欲しがるのは、斑模様が細かくて綺麗だからです。
どのクロコダイルを使っても細かさに差が無くて綺麗だったら、ポロサスの良さが死んでしまいます。

ですから財布や名刺入れにはポロサスを使いません。

近年、ワシントン条約での規制もありますが、ポロサス革が非常に入手困難です。
店頭に置いてところは極稀です。

この商品(ポロサス)の詳細
↓  ↓  ↓
https://is.gd/jeRNhF

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